君へ 広い世界の中心で その広さに怯えるように 小さく体を折って伏せる僕を 広い世界の中心で その広さに怯えながら 小さく体を折って伏せながら 決して止まらず歩みつづける君が 叱責よりも激しく 憐憫よりも優しく ささえてくれているのです だから 広い世界の中心で その広さに怯えて 君が小さく体を折ったなら 広い世界の中心で その広さに怯えながら 小さく体を折りながら 僕は歩みつづけようと思います けれどたとえば 広い世界の中心で その広さに押しつぶされそうな夜は 僕は 君と 身を寄せて眠りたい